丹野 めぐみ 様(世界でピアノを演奏するスペシャリスト)

松村先生とのご縁をいただいたのは2015年頃、
私がスイスへと拠点を移した時期です。

誰も知らないスイスの片田舎へ暮らしてみて
向き合わざるを得なかったのは自分のカラダでした。

先生の本を二冊スーツケースに詰めたことをはっきり覚えています。

「ピアノを弾く」ということを長年仕事にしているものとして、
カラダのどこかが痛む、凝る、ということに関してはかなり意識をしていたつもりでしたが、
「凝ってしまったものをどうにかする」という意識でいたことに、はたと氣付かされました。

私の場合はピアノを弾く動きの中で、手先や腕のしなやかさを作るにあたって、
背中側や肩甲骨周辺の動きを無視!?(したつもりはないのですが)結果的に体話をせずに、
そこにしわ寄せが来ていると、「骨ストレッチ」に教えてもらいました。

慢性的に「凝っている」という状態に「自分で」導いてしまっている!と
「骨ストレッチ」を通じてようやく感じられるようになったのです。

こまめに「骨ストレッチ」を続けていくと、
日常の何気ない動作と「ピアノを弾く」動作、
そこを繋いでくれる豊かな骨の存在にようやく気付くことができました。

松村先生のイマジネーションから繰り出される「骨ストレッチ」の独特な動き、
そしてそれらは私がまだ出会ったことのない動きであり、
私のカラダに内在する未知なる可能性を十分に感じさせてくれます。

「可能性を信じること」それ自体が今生きているカラダにとってどれほどのエールになるか、
全ての動きに対して「滑らか」で美しい流れが生まれた時、
私の奏でる音もまた遠くまで響いているはずです。