木を読む勘

みなさん、こんばんは!

今日の仙台は久しぶりに快晴になりました。

澄み切った青い空がいい気分にしてくれました。

今年の2月の新聞に掲載されていた記事を

机の上にずっと置いてました。

大工さんが書いた記事なのですが

勉強になることがたくさん書いてあるんです。

第六感という言葉がある。

五感は視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚だが

もう一つの感覚は心の奥底にあり

物差しで測ることのできないものだ。

人によって、職業によって、この感覚の働かせ方は

さまざまだが、私も職業柄、働かすことが多い。

この感覚によって仕事の能率、あるいは出来、不出来が

多分に違う。

今は、計算された数字に頼り過ぎいるように思う。

現代人は、この計算された数字に弱い。

また計算された数字が確かだと思い込み過ぎる。

だから数字を操る耐震偽装などが起こる。

この始まりの文章を読んで引き込まれていった。

記事の中間辺りにまたまた興味深いことが書いてあった。

大工道具に墨つぼと差し金がある。

今でも家を建てるのに欠かせない。

昔の職人はこの二つの道具を巧みに使いこなして

家を建てていた。

それに加え『木を読む勘』がある。

木の癖を見極めて、木と木を組み合わせていた。

この木組みの最たるものが神社仏閣である。

建築基準法を否定するわけではないが

昔の工法を見習う必要があるのではないだろうか。

人間の身体にもやはり癖がある。

普段、意識せずとも使っている得意な動作や

苦手な動作もその人の履歴書のように観えてしまう。

一瞬にしてその人の癖を見抜き優位なポジションや

攻撃場所を的確にいい当てる。

力の流れを読むチカラがある人とない人では

やはり、出来、不出来が多分に違う。

木を癖を見極める力。身体の癖を見極める力。

この感覚を覚えることが大切なのである。

また現在では、勘を働かせる職人技を

生かせる機会が少ない。

なぜなら今の建物は、機械的に加工された

『プレカット』の材料を使うのがほとんどだからだ。

木の癖を読むこともない。

大工が木の癖を読み墨付けをして、

手刻みした建物は、プレカットとは違う職人の勘に

よっている。

この建物には魂が入っている。

機械的に加工された建物に

魂が入っているとは思われない。

私も、かつてケガに悩み苦しんだ時に

いろんな治療を受けました。

一生懸命、手でやってくれる人もいました。

一生懸命、足でやってくれる人もいました。

一生懸命、真心こめてやってくれる人もいました。

電気治療器やマッサージ器に頼り

自分では余りやらない人もいました。

まるで他人事のような言い方で

真剣にやらない人もいました。

ふざけるんじゃない!!!

ケガや痛みがある人の気持ちを考えたケアを

真心こめてやって欲しい。

いろんな数字に惑わされている人達、、、、、、

本質的な目できちんと観て欲しい。

本当に観て欲しい。

         感謝

About まっちゃん

◆1968年生まれ◆中京大学体育学部 体育学科卒◆競技歴 陸上競技15年◆自己ベストタイム100m 10秒5(手)10秒68(電)
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